【LOG/HLG】HDR+広色域動画をYoutubeにアップロードする【Davinci Resolve】

参考:よくわかる、HDR徹底解説! HDRとは(EIZO)

Youtubeヘルプ -ハイダイナミックレンジ(HDR)ビデオをアップロードする


2017年、4Kの共通規格として、rec.2020広色域を定義した「BT.2020」に加え、HDR(より肉眼に近い明暗差を表現する能力)にも対応するBT.2100が規格化されました。

また、Youtube側も

  • 映画等向けのPG方式
  • 従来のテレビやスマホとも互換性のあるHLG方式

両方のHDR映像のアップロードに対応し、HDR対応機器であれば、通常の機器より更に肉眼に近い映像を楽しむことが可能になっています。

実際に、全編XPERIA 1 Cinema Proで収録した映像です。
mafuyu
人間の目と脳は非常に優秀なので、明るいところ暗いところを同時に見て認識することが可能です。カメラはこれが苦手でしたが、HDR映像ではこれまでよりも「肉眼に近い」映像を表現できます。

-Ashmall-の映像収録はSONY α7R系をメインにサブとしてSONY Xperia 1を使用しています。この二つはともにHDRとRec.2020(4K放送の色域) に対応していますし、編集時のDavinci Resolveも同様。

しかし、肝心の「YoutubeへのHDR動画のアップロード方法」……というか

HDR動画として認識させるための、書き出し時のエンコード設定」が謎でした(笑)

試行錯誤の末、ようやく判明しましたので記載しておきます。作業環境は「Davinci Resolve 16」。

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作業開始前に(プロジェクト設定)

今回の例では、より再生互換性の高い「HLG」方式を使うHDR動画を生成します。

Youtubeヘルプを見る限り、PQ方式の動画をアップロードしても「Youtube側でSDR版動画を生成」して非対応デバイスではそちらを表示してくれるらしいですが、そもそもPQで色調できるほどの設備はございませんので(笑)

ファイル→プロジェクト設定→カラーマネジメントで、

  • カラーサイエンスを「DaVinci YRGB Color Managed」に。
  • タイムラインカラースペースと出力カラースペースを「Rec.2100 HLG」に。
  • 「出力色域を制限」は念のため。

PQ方式を使う場合は、「Rec.2100 ST2084」または「ST2084 1000 nit」あたりを選択するものと思われます。

入力カラースペースは実際のプロジェクトで使用する素材のうち「最も多いもの」を選ぶ事になりますが、LUTを多用するならバイパスが手っ取り早いです。

LUTが不要になる(かもしれない)、DaVinciのカラーマネジメントについてはこちらをご覧ください。

実際の書き出し設定

肝はここです。プロジェクト設定で規定したガンマ(明度)とカラースペース(色域)を、メタデータとしてYoutubeに伝えてやらないとHDR動画として認識してくれません。

プリセット「カスタム」から詳細を決めてもいいのですが、プリセット「Youtube - 2160p」でも以下の設定を確認すれば問題ありませんでした。

  • フォーマット:Quicktime
  • コーデック:DNxHR HQX
  • ピクセル縦横比:正方形
  • データレベル:ビデオ
  • データの焼き付け:プロジェクトと同じ

あとは通常のSDR動画同様に、Youtubeにアップロードするだけ。

4K+HDR+広色域の動画は非常にサイズが大きくなります。一例を挙げると、5分ほどの動画でも30GBクラス。

アップロードにも相当な時間がかかりますが(笑)、辛抱強く待ちましょう。アップロードと後処理が終わったら、HDR対応デバイスで動画を見れば、画質設定に「2160p HDR」といった風にHDRオプションが追加されます。お疲れ様です。

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