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グラミー賞受賞のミキサー/エンジニア、Manny Marroquin氏が監修した歪プラグイン。
ボーカルにかければBon JoviやNickelbackのようなザラついた質感になりますし、歪んだギターにかけると見事に抜けてきます。
ドラムのスネアやオーバーヘッドに使ってうるさくすることなく抜け具合を制御したり、ライン録りのベースをFuzzyにドライブさせたり、アコギの輪郭を強調したりと、EQやコンプだけでは得られない質感を得られます。
実際に使った事のあるトラックを並べてみると……
キック・スネア・タム・オーバーヘッド・ベース・ギター・ギター(リード)・アコギ・ピアノ・オルガン・リードとバックボーカル。

このプラグイン、日本ではあまり有名ではありませんが、実際海外の超有力なスタジオ、楽曲で言うならば Bon JoviやColdplay等の音源にも使われており、実際かけるだけで一気に洋楽Likeになります。
そんなプラグインが個人でも数千円で買えるというのは凄いことですよね。
得られる歪は基本的に「ギチッ」とした感じで、トラックを馴染ませるというよりはトラックを立たせる為に使用する場面が多いです。
この歪はかけるだけで抜けを良くしつつもアタックを滲ませる為、アタックの強いキックやスネア等に使えば音圧も上げやすくなります。
本機はDriveセクションとEQセクションに分かれており、それぞれについて解説します。
Driveセクション
歪そのものをコントロールします。
1台で並列処理ができるのも特徴で、左右のスライダーを使いプラグイン内部で生のダイレクトサウンド(DIRECT LVL)と歪を加えたサウンド(DIST LVL)を無段階でブレンドできます。
歪を多くしてDIST LVLを抑えたサウンドと、歪を少なくしてDIST LVLを高めたサウンドでは当然違いがあり、場合によって選択することになります。
中央のノブでドライブ量を調整、ATTACK(0.1〜500ms)とRELEASE(5〜5000ms)で、歪を付与するタイミングを調整可能。コンプの様にアタックを逃してテール部分だけに歪みをかけたり、逆にアタックを歪ませたりということが可能です。
EQセクション
歪発生段の前に配置され、そのサウンドをコントロールします。
100Hz付近のシェルフカーブであるBASSと周波数調整が可能なベルカーブとカットオフを組み合わせたMID、9k付近のシェルフカーブTREBLE、LP(Lowpass Filter)。
総括
Ashmallは録音段階から真空管マイクやアナログテープ、Rupert Neve SHELFORD、API512、610等よく歪む機材を使っていますが、それでもManny Marroquin Distotionで得られるバリっとした質感は代えがたいものがあります。
使える歪プラグインはSoftube、SoundToys等他のメーカーからも出ていますが、本機はしっかりとした個性を持ち、使いどころのあるプラグインです。こういったプラグインは導入しやすいですね。