サウンドとフレージング、リアルなドラムを打ち込む方法
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良い音のドラムトラックの為に

個人制作の楽曲では、ドラムトラックは現実的に打ち込みになると思いますが、商業楽曲の様なサウンドの為には、打ち込みの技術なんかよりもドラム音源のクオリティが最優先です。

J-popのドラムをよく聞けばわかりますが、ビート自体はごく単純なものであっても、他の楽器とのフレージング的なコンビネーションであれだけ聞かせられるわけです。

ミドルテンポなロックの傑作、Boulevard Of Broken Dreamsなんていい例です。ずっと8ビートでありながら、圧倒的な存在感ですよね。

チューニングやミュートの鳴り、部屋の響きといった要素までしっかりと再現できるドラム音源ならば、単純なビートを続けるだけでもしっかりとグルーブを出せますが、チープな音源は安っぽさばかり耳についてリスナーに聞く気を失わせます。しかも後処理の余地もないのでどうにもなりません。

Addictive DrumsやSteven Slateなんかも格好いいサウンドではありますが、汎用性は高くないので素直なサウンドの音源を自分で処理できるようになったほうがいいと思いますよ。

mafuyu
音楽制作の基本事項として「録音した音以上にはできない」ので、どんなプラグイン、ヘッドホンよりも最優先してまともな品質のドラム音源を導入してください。

良い音のドラムとは、良いアンビエンス!

ドラムは、部屋鳴りがとても重要なんです。

ほとんどの音源には、エネルギーというか、エキサイト感が足りないです。私はBFD3を使っていますが、付属の純正音源では満足できなかったので拡張音源「Black Album Drums」や「Joe Barresi Evil Drums」を導入しています。

世間一般でリアルと評価されている、BFD3のアンビエンスすらも上手いギタリストやベーシストには普通にエネルギーで負けて埋もれます、商業クラスのバンドサウンドが欲しいなら拡張音源は本当に必須です。

とはいえ、例えば私の大好きな「BFD3 Black Album Drums」。

この音源に収録された音を実際のスタジオで録音しようとすると、ダイナミックマイク方面でも一本4万近いSennheiser MD421がタム用に3本とか4本必要になり、Neumann KM84(1本10万越え)、U67(1本50万超え)、C12(1本100万超えもあり得る)等音にこだわっていく程にアホみたいな投資が必要になります。

同じくJoe Barresi Evil Drumsに至っては、もはやドラマーがやる気を無くし、私も自分で録る気がなくなるほどに良い音なのですが、多量のビンテージ太鼓類はもちろんのこと……遂に本物のNeveコンソールが登場しますので、再現するなら数百万は下りません(笑)

また一般的なリハーサルスタジオ程度の部屋の広さでは、音が回ってしまってグチャグチャになったまま各マイクに収録されるので分離が悪く、ミックスはかなり難しい、かといってプロのレコーディングスタジオを利用すると1日で10万は必要ですし、それでも正直言って、日本のスタジオで「最高級の音でドラムを」録れるエンジニアと機材がそろっているのは首都圏のごく限られたスタジオだけです。

そんなわけでたくさん曲を書く方は大人しくドラム音源を利用するのが正解かと思います。


アンビエンス付加という点ではIRリバーブを使う手もありますが、それらで満足のできる音が得られた事は結局無いですね。例外としてはUAD-2のOcean Way Studiosくらいです。

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実際の打ち込み方法、私のキーマップ設定

以降、BFD3を導入していることを前提に書いていきます。

打ち込みの方法は人それぞれ、クリックで一つ一つ打ち込む人もいればキーボードで通してプレイする人もいます。時と場合にもよりますが、私は実際ライブとかでもドラムをプレイするんで、4〜16小節くらい大まかにキーボードで通して基本のビートを入れてからクオンタイズ、次に細かなフィルをクリックで打ち込む……みたいな手順を繰り返していくことが多いです。連打系のフィルも通して打ち込めるほどMIDI鍵盤の戻りは早くないので。


多くの場合打ち込みにはMIDIキーボードを使うと思いますが、私のキーボードマッピング、つまり「この鍵盤を叩いたらこの太鼓の音が鳴るよ」という設定を紹介しておきます。

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  • キックを4連続で(!)G2,A2,B2,C3に連続して割り当て、キック連打系のフィルに対応させる(SlipknotとかNickelBackがよくやる、↓のようなやつ)

  • スネアはC#3にリムショット、D3に通常ヒット。E3にも同じく通常ヒットで、連打系ロールやフラム等(1発鳴らしてから、ほんの僅かに遅らせてもう1発鳴らす)に対応しやすく。
  • 続く白鍵にタム、黒鍵にハットやシンバル等金物を。
  • ロックですので、シンバルは多いければ多いほど良いです(笑)
    ProToolsにはMIDIの内容を五線譜として書き出す機能があるので、ドラム譜面の書き方に従って設定しておくと、完成した打ち込み画面をそのままドラマーに渡せるので楽なのですが、私はこれに慣れてしまったので……(笑)

私の音楽的嗜好の都合上、重いビートに特化したレイアウトですが、普通に全ジャンルこれでいけます。使用しているMIDIキーボードはこちら。

ド定番の「KORG MICROKEY-61」です。ドラム打ち込みからオルガン、ピアノまで全部これ。


音楽スタイルごとのビート感やフィルのパターンなどある程度知識は必要ですが、こんな本もありますので参考にしてみるとかなりリアルなフィールを得られると思います。というか私はこれでしか勉強してません。

打ち込みを上達させる方法とは

さて、よく聞かれる「打ち込みがうまくなる方法」なんですが、上記の様な本を読む以外だと、既存の曲のバンド譜を読んでそれを打ち込んで他のパートも録音して「オ~スゲ~」みたいに悦に浸る練習をよくやりましたけども、結局自分でもドラムを叩けるようになるのが結局のところ一番早いです。

上手に叩けなくても構いませんから、どこをどうするとどんな音が出て、奏法があって、どんな有名なプレイヤーがいて……くらいは知っておくべきだと思います。お近くのリハーサルスタジオなどに行けば(どんな田舎県にも必ずどこかにはあります)、1時間数百円で好きなだけ本物のドラムセットを鳴らせますから、せめて実際に触ってみるべきかと。

打ち込みドラムの楽曲を聞いていると、カイリキーでないと演奏できない、みたいにドラマーから失笑を買うような曲もありますからね(笑)

手数や早さなどは不要ですから、ジャンル問わずいろんな曲を聞いてみて、4ビート、8ビートのストレートとシャッフル、を安定して出せる程度のレベルになれば、1曲ほんの10分とかで打ち込めるようになりますよ。

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