【CLA MixHub】現代ロックドラムのMIX方法
スポンサーリンク
スポンサーリンク

ロックドラムサウンドの作り方

秘密は、EQを使って大胆に音を捻じ曲げる事。

イコライザは、"等化機"と訳されるように本来補正的な意味合いで使うものでした。しかし現代ではその役割を超え”積極的な音作りのため”利用されることも多いです。その代表がロックサウンド。

DAWに搭載されるデジタルのEQでは、自分でQやゲインを使って自由にカーブを創れるがゆえに"抜けを良くしようとしたのに耳に痛い音"になってしまったり"音を太くしたかったのにボワついた"りという事が起こりやすいです。

そんな場合に簡単な解決策となるのが、アナログ卓のEQをモデリングしたプラグインを使ってサウンドメイクすること。

Metallica、Foo Fighters、NickelBack、Weezer、Blink 182等、世界を牽引するアーティストの楽曲はSSL4000や9000等アナログコンソールによってミックスされています。

これらの機材は出音も考慮して設計されているため"使うだけで格好いい音にしてしまう"力を持っていて、またEQやコンプ自体が特徴的なサウンドを持っており、歪みやすい回路を使った効き方そのものが"ロックな"感じを演出してくれます。

さて、今回の例では誰でも手軽に入手可能なプラグインである、Waves社 - CLA MixHubを利用しサウンドメイクを行いました。

mafuyu
Waves社公式サイトから購入で、バンドルを含む全製品を10%割引で購入可能。↓
https://www.waves.com/r/t34wy3
mafuyu
あ、このEQ方法は、元となるドラムトラックがしっかりと録音されていることを前提としています。レコーディング段階で捉えられていないものを、ミックスで付け加えることは絶対にできません。今回の例ではBFD3"Black Album Drums"の音源を基に制作しています。

ロックサウンド作りの肝は2つ。

ブーストEQを多用すること、
そしてブーストEQで突き出した帯域をBusコンプ(マスターコンプ)でぶっ叩くこと。

SSLに限らず、多くのミックス用アナログコンソールは4バンド+LPFとHPFですので、この中でやりくりし、求めるEQカーブを作り出すことになります。

EQする前に

ドラムの様なマルチマイク収録で最も大切なのは、"各マイクの位相を合わせること"です。

特にキックとオーバーヘッドマイク、またスネアとオーバーヘッドマイクは何としても合わせる必要があります。そうしないと美味しい太さが出てきません。

キックとスネアトラックにインサートしたMixHubの位相反転ボタンを何度か押して、"どちらにしたほうが低域が聞こえやすいか≒太く感じるか"。

太く感じる方にセットしておいてください。

スポンサーリンク

コンプ

勘違いされやすいのですが、実際のエンジニアはドラムにコンプをほとんど使いません。

特に、うまく演奏・収録された/うまく打ち込まれたドラムトラックには一つもかけない場合も多いです。この場合の"うまく"とは、"音量差が大きくない事"。

ラフミックスの時点で曲中通して全楽器が聞こえるなら、コンプは不要です。

実際に出席したセミナーでCLA本人が語っていましたが、かの名曲「Boulevard Of Broken Dreams」では、楽曲全体にかけるマスターのコンプ以外ドラムにコンプを使っていないとのこと。

スポンサーリンク
おすすめの記事