
私が実際に使っているものをご紹介。
私が本気の時に使用するアンプはJTM45やFender Twin、メタルパネルのJMP50Wといった「EQがろくに効かない」タイプですので、ギター本体と弦、弾き方といった「アンプに入る前の音」が全て。
逆にアクティブなイコライジングが可能な現代のアンプを使うならば、出音は二の次で寿命やテンション感を重視するべきでしょう。

DR PHR-10
.010、.013、.017、.026、.036、.046 。
随分と長い間、手持ちのギターにはすべてこれを張っていました。
ベンドへの反応も良く、考えずとも狙ったピッチで止められる、自分の中の理想のテンションの様です。
DRの弦はダダリオ等他の定番弦で見られる「張りたてのブライトさ」が抑えめな分、優しくブルージー/ファットな音圧が特徴。
ギャリーん、よりはジュワーン、といったニュアンスを持ち、ストラトやそれこそLesPaul Specialといったシングルコイル搭載ギターにジャストフィット、ギラツキ過ぎず主張してくれるので、音作りも簡単です。
耐久性も高く、私はこの弦を文字通り一度も切ったことがありません。元がブライト過ぎない分、音質劣化が異様に遅いのも特徴で、張りっぱなしでも特に劣化を感じませんので、私はレコーディングだろうが基本的にそのままです(笑)

R COCCO RC11
.010、.013、.017、.026、.036、.046
メインである1957年製LesPaul Specialにはもっぱらこれ。

イタリアにて手作業で巻かれる高級弦です。
PHR-10同様ギャリギャリ系ではなく、しっとりとした音でありながらも自然かつ分離のはっきりとした立ち上がりを持ち、エレキ・アコギ問わず「ギターの弦」として最強だと思います。
最高級の手巻き弦ながら、上のPHR-10より安価なのもポイント(笑)
なんとオールドライクに3弦が巻き弦。
DR同様派手な音ではありませんが、ずっと弾いていたくなるような、なんとも言えないふわっとした感触があり、一度張ったらまず半年は変えません。

GHS DAVID GILMOUR SIGNATURE
10.5 .013 .017 .030 .040 .050
プログレッシブ・ロック/アンビエント等の先駆者、Pink Floydを率いるDave Gilmoreのシグネチャーモデル。
彼が自身のLesPaul Standardの為に最適化した、10.5から始まるカスタムゲージ。私もGoldTopのLesPaulに張っています。

GHS自体かなりテンションの強いブランドですから、張りは相当に強いです。
通常の速弾きには向かず、かつてSRVに憧れて12/54のNickel Rockersをストラトに張っていた私でも、Gibsonのロングスケールだろうがチョーキングはあまり多用できません(笑)

音が太い弊害として、57Classicの2ハム、それも重量のあるGoldTopであることも相まって、少しでもゲイン過多のアンプで7thや9th系コードを弾くとグチャグチャになります。
しかしその分単音メインのプレイやスライドでは凄まじい太さを持ち、サステインもオブリをかぶせる様な弾き方であれば非常に図太く美しい、伸びのあるサウンドを生み出します。

同じくストラトにはこちら、ストラトに最適化されたゲージも存在し、私も80年代のTokai Springyに使用しています。
