Universal-Audio Appolo Twin USB

機能と特徴、またビープ音の対処と相性について。

私制作の動画にも映り込んでいますが、現在のメインオーディオインターフェースです。

スポンサーリンク

オーディオインターフェースとして

Universal-Audio社(以下UA社)のAppolo Twinシリーズといえば、音にこだわる業務スタジオ御用達のAppollo Rackシリーズ同等のオーディオ性能をデスクトップサイズにまとめ、モニタースピーカーやヘッドホンのコントロール機能、録音時の遅延なしモニター等自宅制作に必要な機能をすべて搭載したハイエンド機。

さらに、数百万円クラスのオーディオ機器を再現し、その実機と区別がつかないほどの再現度を持つ「UAD-2プラグイン」を使用してレコーディング/ミックスをすることもできます。


さて、私の自宅用オーディオインターフェースは、Zoom G5のオーディオインターフェース機能からスタートし、Avid Fast Track Solo、TASCAM US20×20、そしてこのAppolo Twinに行きついています。

かつてAvid 192 I/OとHD I/O、そしてSSL 4058Eコンソールを備えたスタジオにて制作を勉強しましたが、その私から見ても、現在市販されているオーディオインターフェースは、どれだけ安価だろうがその音質的には「実用十分」の域に達しているものばかりですので、その付加機能や同時入力数などで選んで問題ないかと思います。

入出力

さて、本機は2本のMIC/LINEインプット(XLR/TRS)と44.1kHz/48kHz時で8本のADATデジタル入力(88.2kHz/96kHz時4本、それ以上で2本)、モニタースピーカー用L.RアウトとAUX出力用アウト2本(TRS)で計4本の出力、さらにモニターと独立して音量調節が可能なヘッドホンアウト一本を備えます。

また、メインのMIC/LINEインプットの片方はHI-Z入力に対応し、本体前面の楽器用ジャックにギターなどを接続するとリレーにてそちらへ入力が切り替わります。これは、後述のUAD-2プラグインにてギターアンプシミュレーターを使う際に有用な機能です。

操作性

操作性はよく考えられており、基本的に多くは「Appolo Console」というデスクトップソフトで操作するものの、本体搭載のノブやボタン類でもかなりの操作が行えます。

PREAMPとMONITORという2つのボタンと中央のノブで、それぞれのゲインやボリュームを可変。

下に6つ並んだボタンはハイパスやファンタムの供給、PADスイッチ等。

「Appolo Twin USB」の筐体は「Mk.1」ベースとなりますので、内蔵トークバックは搭載されてません。

DIM(モニター音量のみを指定した音量分減衰させる)、CUT(モニターを消す)といった操作も行え、実際に制作の現場を知る人間が設計していることをうかがわせます。

サウンド

Appolo単体でのサウンドは、現代のインターフェース独特の「クリアだが地味な音」です(笑)

つまり味付けをしないという事ですが、これは次に解説する「Unison」機能で大化けします。

Unison機能とUAD-2プラグイン

レコーディングの世界には、そのサウンドだったり、音の変化だったりが耳に心地よかったり、簡単に格好いいサウンドにできたりと、何かと特徴を持つ「名機」と呼ばれる機材が多数存在します。

そんな機材は世界中で求められていますし、真空管やら磁気テープやらと調整が大変な部品を使っていたり、大抵う゛ぃんて~じなものだったりと、非常に高価なのが通例。

例えば、SSLと呼ばれるアナログ卓は一台数千万円が普通ですし、Studer A800というアナログテープマシンの超名機はその重量だけで数百kgあります。

そんな「現実問題として個人じゃ導入できんよね」な機材たちを、精密なシミュレーションと超強力なDSP(パソコンやスマホの頭脳にあたるパーツ「CPU」のお化け)を使い超高精度で再現するのが「UAD-2プラグイン」。

とあるアメリカの超名門スタジオのエンジニアが非常に気に入っていた機材を、このUAD-2の再現性が高すぎるという理由で手放した、という逸話があるほどのサウンドクオリティを持ちます。

さて、そんなUAD-2プラグイン。単体でも素晴らしいサウンドを聞かせますが、Appolo Twinのメイン入力に搭載された「Unison機能」と合わせると、「もはや実機そのもの」といっていいサウンドをもたらします。

これは、実機の回路だけでなく、実機の入力部に使用された部品のふるまいごと再現してしまうもので、入力部の構造が固定化されている一般的なオーディオインターフェースでは絶対に不可能な、「入力→回路→出力」まで全てシミュレーションできるという事。

「超名門のスタジオでしか得られないサウンド」が自宅だろうが出先だろうが簡単に得られることを意味し、ライブレコーディングなどでは、実機を保有する場合でもこのAppolo製品が使われる場合もしばしば。

マイク・プリアンプのほかにも、ギターアンプシミュレーターの多くもこれに対応しており、ギター直でもペダルを介しても、BIASやKEMPERなどとは違う、実機のギターアンプそのもののサウンドと「弾き心地」が得られます。

本機Appolo Twin USBには、実際の演算を行う「DSP」が2基搭載されています。

実際のUAD-2プラグインはそのクオリティの代償として非常に精密な演算を必要とし、それがコンピュータ搭載のCPUでは追い付かないために専用のハードウェアを必要とするわけです。

で、2基で満足に使用できるかというと。

トラックごとに音を作っていくタイプの方や、レコーディング時に音をある程度決めてしまう方ならば「そこそこ」対応可能というのが実情です。

「フリーズやコミット」といったプラグインを解放する機能を活用していれば、50トラック程度のセッションならばまあなんとか……といった感じ。

でも追い付かない時もあるにはあるので、やはり追加のDSP拡張は検討するべきでしょう……。

購入前に絶対に確認するべき点

本機Appolo Twin USBはWindows環境でのUSB3.0(青色のポートを備えるSS)接続が前提であり、USB2.0やMAC環境では動作しません。

また、接続後もビープ音が続くなど相性問題も多数報告されています。レビューにもありますが、おそらくはここ2,3年の間に発売されたモデルでなければ動作しないと思われます。

Windows製品と拡張製品とは相性問題がつきもの。

輸入代理店から対処法が公開されていますので、参考にしてください。私も最初ビープ音が鳴りましたが、この方法で解決しました。

MAC環境では、同一スペックながら内蔵トークバックマイク等機能を追加された「Appolo Twin MK.2」が使用可能。

スポンサーリンク
おすすめの記事